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女子ゆか音源の作り方|選曲・構成・編集まで完全ガイド

女子ゆかの競技用音源の作り方を、ルール(90秒・声の可否)から選曲、90秒の構成設計、編集、著作権、提出までの全工程で解説します。2026年8月施行のFIG最新ルールやUSAG・NCAAとの違い、自作とプロ依頼の判断まで整理した完全ガイドです。

女子ゆか音源の作り方|選曲・構成・編集まで完全ガイド

女子ゆかの演技は、90秒の音楽と動きが一体となって初めて完成します。どんなに技が優れていても、選曲や構成、編集がかみ合わなければ表現力の点数は伸びません。この記事では、女子ゆか音源の作り方を「ルール確認 → 選曲 → 構成 → 編集 → 著作権・提出」の5ステップで、競技用音源制作の全体像として解説します。個別のノウハウ記事へのリンクも用意したので、この1本を起点に必要な工程へ進んでください。

競技用フロア音源(ゆか音源)とは|作り方の全体像

競技用フロア音源(ゆか音源)とは|作り方の全体像

女子体操の4種目(ゆか・平均台・跳馬・段違い平行棒)のうち、音楽を使うのはゆかだけです(日本体操協会の種目案内でも女子はこの4種目と示されています)。ゆか音源とは、この90秒の演技に合わせて用意する伴奏音楽のことで、選曲・構成・編集・権利処理までを含めて初めて「使える音源」になります。

ゆか音源が演技を左右する理由

ゆかの得点はDスコア(演技価値点)とEスコア(実施点)で構成され、音楽はEスコアの芸術性(アーティストリー)の評価に直結します。音楽と振り付けが一致し、緩急の山場がタンブリング(アクロバット)とかみ合っているほど印象が良くなります。逆に、つなぎが不自然だったり終わり方が中途半端だったりすると芸術性の減点対象になります(2026年のフロア音楽要件と減点の整理)。

音源づくりの5ステップ(俯瞰)

作り方の全体像は次の5ステップです。各工程の詳細は本記事の後半と、リンク先の個別記事で深掘りできます。

  1. ルールを押さえる:時間制限(90秒)と声・歌詞の可否を確認する
  2. 選曲:レベル・年代・演技タイプに合う曲を選ぶ
  3. 構成:90秒の設計図(起承転結)を作る
  4. 編集:曲をつなぎ、テンポと終わり方を整える
  5. 権利処理・提出:著作権を確認し、音質・形式を整えて提出する

自作かプロ依頼かの分かれ道

ゆか音源は自分(保護者・コーチ)で編集することも、専門家に依頼することもできます。選曲と大まかな構成のイメージは選手側で持ち、編集や採点規則に踏み込んだ調整はプロに任せる、という分担も一般的です。音楽・選曲・構成づくりを元選手×アーティストに相談したい場合は、競技用フロア音源の制作(/music)で相談できます。まずは全体像を理解したうえで、どこを自分で行いどこを任せるかを決めましょう。

ステップ1|ゆか音源のルールを押さえる(90秒・歌詞・声の可否)

ステップ1|ゆか音源のルールを押さえる(90秒・歌詞・声の可否)

作り方の第一歩はルールの確認です。時間や声の可否は所属する連盟・レベルによって異なり、しかも2026年に大きな変更がありました。ここを外すと、どんなに良い選曲でも減点や作り直しにつながります。

FIGの基本ルール(90秒・12m四方・減点)

国際体操連盟(FIG)の採点規則では、ゆかは12m×12mのフロアで行い、シニア(エリート)の音楽は最大90秒とされています。時間を超過すると-0.10の中立減点、無音(音楽なし)で演技すると-1.00の減点が科されます(FIG 2025-2028 女子ゆかルールの解説)。つまり音源は「90秒以内にきっちり収める」ことが大前提です。

項目

基準(FIGシニア)

違反時

フロアの広さ

12m × 12m

ラインオーバーで減点

音楽の長さ

最大90秒

超過で -0.10

音楽の有無

音楽必須

無音で -1.00

2026年8月の重要変更|FIGは人声・合成音声を全面禁止に

従来のFIGルールでは「歌詞のない声(ヴォーカリーズ)」は許容され、言葉入りの曲だけが禁止でした。しかし2026年8月1日から、FIGは人の声・合成音声(言葉・声・チャント等)を含む音楽を一切認めない方針に変わり、声が入っている場合はチーフジャッジによる1.00の減点が科されます(フロア音楽規定の重要アップデート)。本記事の公開時点(2026年9月)ではこの新ルールがすでに有効です。国際基準や国内の主要競技会でFIG規則に準拠する場合は、インストゥルメンタル(器楽のみ)で音源を作るのが安全です。

米国はどうなる?USAG・NCAAとの違い(歌詞可否)

声・歌詞の扱いは連盟によって大きく異なります。米国のUSAG(USA Gymnastics)は、いったん提案された「声の禁止」を撤回し、人の声を引き続き許可しています。ただし言葉・スピーチを含む音楽にはチーフジャッジ減点が科され、その額は1.00から0.50に引き下げられました(USAG 2026-2027の音楽ルール変更)。大学体操のNCAAは伝統的に歌詞入りに寛容ですが、近年はテーマの一貫性をより厳しく見る傾向にあります。歌詞入りの可否はFIG・NCAAの違いを解説した記事でも整理しています。

  • FIG(国際・2026年8月〜):人声・合成音声は不可(-1.00)。器楽のみが安全
  • USAG(米国):人声は可。言葉入りは -0.50 の減点対象
  • NCAA(米大学):歌詞入り可。ただしテーマ一貫性は厳格化

日本の競技会での考え方

日本国内の体操競技はFIG規則を基準に運用されます。したがって、上位大会やFIG準拠の競技会を見据えるなら器楽の音源で統一しておくと、ルール変更やカテゴリーの違いに振り回されずに済みます。市販曲を使う場合の著作権については、後述のステップ5で扱います。

ステップ2|選曲(曲選びの基準とNG)

ステップ2|選曲(曲選びの基準とNG)

ルールを押さえたら次は選曲です。ゆか音源の作り方で最も個性が出る工程であり、選手のレベル・年代・演技タイプに合わせて選ぶのが基本です。

年代・レベル別の選び方

幼児・小学生・中高生では、テンポの取りやすさや振り付けの難易度が変わります。年齢が上がるほど緩急やドラマ性を活かせるため、曲の展開が豊かなものを選べます。年代別の具体的な選び方は女子ゆかの年代別選曲ガイドで詳しく解説しています。

タイプ別(パワー系・表現系・かわいい系)

選手の持ち味に合わせて、力強く魅せるパワー系、しなやかに魅せる表現系、明るく魅せるかわいい系などタイプ別に選ぶ考え方があります。自分の演技スタイルとギャップのある曲を選ぶと表現がちぐはぐになりがちです。タイプ別の選曲はパワー・表現・かわいい系の選曲記事を参考にしてください。

選曲でやりがちなNG

  • 山場が作れない曲:単調でメリハリのない曲は90秒が間延びする
  • 声・歌詞のリスク:FIG準拠なら器楽が安全(前述のルール参照)
  • テンポが極端:速すぎ・遅すぎはタンブリングやダンスと合わせにくい
  • 選手の個性と不一致:曲の世界観と演技スタイルがずれる

ステップ3|構成(90秒の設計図をつくる)

選曲ができたら、90秒の中でどこに山場を置くかを設計します。構成は音源の骨格であり、ここが決まると編集がスムーズになります。

起承転結で山場を作る

限られた90秒を、導入(つかみ)→展開→山場→締めの流れで設計すると、審判にも観客にも伝わりやすくなります。冒頭でダンス要素の見せ場を作り、感情的・エネルギー的なピークで2本目のタンブリングに入る、といった山場の置き方が定番です(フロア音楽のタイムライン設計)。起承転結の作り方は盛り上がるゆか音楽の展開の作り方でも解説しています。

タンブリングとダンスでテンポを変える

タンブリングのパスでは少しテンポを上げて高揚感を出し、表現的なダンス部分ではテンポを落としてしなやかに見せる——このようにムードとテンポを切り替えるのがゆか音楽の鉄則です。90秒の中での時間配分はゆか90秒の時間配分テンプレートにまとめています。

採点規則を踏まえた構成づくり

構成は「音楽的な気持ちよさ」だけでなく、採点規則に沿った動きの配置と両立させる必要があります。タンブリングの助走や着地のタイミングに合わせて音のアクセントを置くと、実施も表現も安定します。採点規則を踏まえた編集・オリジナル作曲まで含めて相談したい場合は、競技用フロア音源の制作(/music)で、演技構成に合わせた音づくりを依頼できます。

ステップ4|編集(つなぎ・テンポ・終わり方)

構成図ができたら、実際に音を編集していきます。複数の曲を組み合わせて1つの90秒にまとめるのが一般的で、ここで音源の完成度が大きく変わります。

複数曲をつなぐときのコツ

1曲だけで90秒を構成できることは少なく、多くは複数トラックを組み合わせたりリミックスしたりして作ります。つなぎ目は拍(ビート)とキー(調)を合わせると自然になり、逆に無視すると違和感が出ます。曲が短い場合はサビ部分をシームレスにループさせる手法も使えます。

自然につなぐ/不自然なカットを避ける

ぶつ切りのカットや急な音量変化は、音質の悪さと同様に芸術性の減点(おおむね -0.05〜-0.10)につながることがあります(音質・終端に関する減点の整理)。フェードやクロスフェードを使い、聴感上なめらかにつなぐことが大切です。編集でやりがちな失敗はゆか音源のカット編集NGにまとめています。

終わり方(コールドエンド/スティンガー)

ゆかは最後の決めポーズと音がぴったり合うと印象が締まります。曲を余韻なく止める「コールドエンド」や、締めに強いアクセント(スティンガー)を加える手法で、最後の着地・ポーズを音で強調できます。中途半端なフェードアウトで終わると、決めが弱く見えてしまいます。

ステップ5|著作権と音源の仕上げ・提出

最後に権利処理と仕上げです。音源が良くても、著作権や提出形式で引っかかると本番で使えません。

著作権の基本(市販曲とオリジナル)

市販曲を編集して使う場合、演奏(競技会での再生)と録音物の配布・公開は扱いが異なります。JASRACの解説でも、非営利の行事での再生と、録音・動画配信では手続きが変わると説明されています(JASRAC:学校の体育的行事での音楽利用)。競技会の映像をSNSや動画サイトに公開する場合は権利処理が必要になり得ます。トラブルを避けたい場合はオリジナル音源を用意する選択肢もあります。市販曲とオリジナルの違いはゆかの音楽と著作権の記事で詳しく解説しています。

音質・データ形式(高ビットレートMP3・きれいな終端)

提出する音源は、高ビットレートのMP3など再生環境で安定するフォーマットにし、頭出しがすぐできること、終端がクリーンであることが重要です(高ビットレートMP3の推奨)。会場によってCD・USB・ファイル提出など指定が異なるため、必ず主催者の要項を確認してください。

提出前チェックリスト

  • 再生時間は90秒(所属連盟・レベルの上限)以内か
  • FIG準拠なら声・歌詞が入っていないか
  • つなぎ・終端が不自然でないか(音割れ・急な音量変化なし)
  • 指定フォーマット(MP3等)・提出媒体(CD/USB/ファイル)を満たすか
  • 予備のコピー(バックアップ)を用意したか

自作とプロ依頼の判断

ここまでの5ステップを踏まえ、どこまで自作し、どこをプロに任せるかを決めましょう。

自作が向くケース/プロが向くケース

観点

自作が向く

プロ依頼が向く

編集スキル

DAWの基本操作ができる

編集経験がない・時間がない

ルール対応

90秒・声の可否を把握

採点規則に沿った調整をしたい

音源の種類

市販曲の簡単な編集

オリジナル作曲・権利クリア

仕上がり

まずは形にしたい

山場・終端まで作り込みたい

相談の流れ

プロに依頼する場合は、選曲イメージ・演技タイプ・レベル・提出期限を整理しておくとスムーズです。依頼の流れや準備物は競技用フロア音源の依頼ガイドにまとめています。採点規則を踏まえた編集やオリジナル作曲まで相談したい場合は、競技用フロア音源の制作(/music)から相談してみてください。元選手の視点で、演技構成に合った音づくりを提案できます。

まとめ

  • 女子ゆか音源の作り方は「ルール確認 → 選曲 → 構成 → 編集 → 権利・提出」の5ステップ
  • FIGはゆか音楽を最大90秒とし、超過 -0.10・無音 -1.00。2026年8月から人声・合成音声は全面禁止(-1.00)
  • USAGは人声可(言葉入りは -0.50)、NCAAは歌詞可とルールが異なるため、出場カテゴリーの規則を必ず確認する
  • 構成は起承転結で山場を設計し、タンブリングとダンスでテンポを切り替える
  • 編集は拍・キーを合わせて自然につなぎ、終端はコールドエンド/スティンガーで締める
  • 市販曲は著作権に注意。音質は高ビットレートMP3で、提出要項を確認する

採点規則を踏まえた編集やオリジナル音源の制作を相談したい方は、競技用フロア音源の制作(/music)をご利用ください。選曲から90秒の構成、編集、権利面まで、演技に合わせて相談できます。

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岩﨑大翔
Author

岩﨑大翔 Daito Iwasaki

体操競技歴15年(全日本選手権出場)。音楽活動、AI駆動開発、体操の3つのフィールドで活動中。それぞれの専門知識と経験を活かして発信しています。

Floor Music

競技用フロア音源の制作

全日本選手権出場の元体操選手×現役アーティストが、女子ゆか・新体操の競技用音源を演技に合わせて制作。90秒ルールに沿った編集から、著作権の心配がないオリジナル楽曲の書き下ろしまで対応します。

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